まだまだと思っていたら8月も後半です。夏休みもゴールが見えてきたっぽい2015年8月22日(土)、安行原自然の森、通称、平岡山で夏の第2回、昆虫調査大作戦の活動を行いました。
第1回は約1ヶ月前の7月26日でした。夏の厳しい暑さも一段落で、前回同様、安行小エコクラブ、あすぱる戸塚南小エコクラブの子供たちが参加してくれました。講師の先生も、前回と同じ横山隊長、神山先生の他、一般財団法人「自然環境研究センター」の先生たちです。10時に安行小学校に集合して簡単な説明の後、平岡山に出発しました。森に到着して早速昆虫調査の開始です。前回の時よりも涼しくて子供たちは元気に虫探し、大人も負けずに虫探し、講師の先生も面目をかけて?、虫探しです。昆虫を見つけたらその場で図鑑で調べます。わからない時は横山さんや講師の先生が教えてくれます。夏休みの宿題がこんなだったら楽しいだろうな~と思いました。午前中、平岡山で色々な発見をした後は学校へ戻ってお昼ご飯。サポーターのお母さん達が作ってくれたそうめんと学校のグリーンカーテンで収穫したゴーヤを素揚げにして頂きました。お昼休憩の後、いよいよ標本の勉強です。第1回昆虫調査の時に仕掛けたトラップは先生達が調べて、どんな昆虫がいたか調べてくれていました。子供達は初めての標本作りにかなりビックリしていましたが、それでも男子達はさすがで、すぐにコツをつかんで丁寧に1匹の虫を標本にしていきます。女子達も頑張っていますが「生きているのにかわいそうだよ!」の声もちらほら..。心優しい女の子の粘り強い抵抗?の結果、標本にされていないトンボや蝶は放してあげる事になりました。最後に全員で記念写真を撮って解散となりました。2回に渡って行われた昆虫調査はいつもの自然観察会と違って、正確に記録を残すことの大切さや、標本作りといった少々難しい内容もありましたが、大人も子供も夏の今しか出来ない貴重な体験をすることが出来ました。 活動を支えてくれたサポーターの皆さん、講師の先生方、また昆虫調査大作戦を企画してくれた菊次先生、ありがとうございました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


2015年8月1日(土)、夏の恒例企画、「綾瀬の森、夜の森の生き物さがし」の活動を行いました。普段は中々見ることのできない、夜の森の生き物達の姿を観察します。夜ということもあり保護者の方の同伴が必須なのですが、人気の活動で今回も100人近い参加となりました。夕方の6時に綾瀬の森に集まりました。森での活動の前に、戸塚南小の3年生の子が、昨年の夏休みにセミの羽化を観察した自由研究を発表してくれました。 今の時期、綾瀬の森でもセミの羽化の真っ最中です。発表が終わる頃には、森にも夜のとばりが下りてきて、いよいよ活動開始です。夜に活動する生き物もいれば、夜に休んでいる生き物もいます。みんなで騒ぎすぎないように気を付けてライトでそっと照らしながら観察します。暗闇のなかで樹液に集まっている甲虫や蝶、羽化したばかりの蛾もいます。 気を付けて地面をみれば、アブラゼミの幼虫が穴から出てきて樹に上っていきます。羽化のはじまりです。驚かさない様に、そーっと下から眺めてみます。ひと通り観察した後、みんなが発見した生き物たちを横山さんの解説付きでスライド上映しました。夜の闇に閉ざされた綾瀬の森は、想像していた以上に生き生きとして、昼間の森とは全く別の表情を見せてくれました。普段は中々見られない生き物たちの姿に子供達も大興奮でした。スライドに続いて、今回初公開の紙芝居、綾瀬の森をモデルにしたお話、「森も生きている」の上映です。作者は「ムクロジ物語」、「アカガエルと井戸掘り大作戦」の鈴木さんです。3作目になる今回の紙芝居もとても気持ちの良い、やさしいお話でした。紙芝居の後は、もう一度セミの羽化を観察してみる事に..。ゆっくりゆっくり時間をかけて殻を脱いで出てくるアブラゼミは透き通る様な薄緑色です。みんな固唾を飲んで見守っていました。夜も9時を過ぎ、帰りの挨拶をして参加したみなさんが帰る頃、綾瀬の森にいつもの静けさが戻りました。蝉の羽化を最後まで見届けて車まで戻ってきた時に、ジュニア自然観察員さんが、「夜の森は人間の時間じゃないんだよ」と言っていたのに妙に納得して、静かに静かに車を動かし帰路につきました。今回はプロジェクターを使って、森の中での紙芝居や、生き物達の姿のスライド上映など盛りだくさんの内容となりました。早い時間がらいろいろ準備した下さった先生方、奮闘してくれたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


2015年7月25日(土)、夏です!。夏休み特別企画、安行原自然の森、通称、平岡山で夏の昆虫調査大作戦が開催されました。安行小エコクラブ、あすぱる、戸塚南小エコクラブの合同作戦です。講師の先生は、おなじみの横山隊長、神山先生の他、一般財団法人「自然環境研究センター」から専門家の先生をお招きしました。朝から気温はぐんぐんあがり、10時に安行小学校に集合して簡単なご挨拶をして平岡山に出発しました。森に到着して早速活動開始です。昆虫調査なのでとにかくみんなで虫探しです。子供たちははじけていますが、ついて行く大人の方はあまりの暑さにちょっとバテ気味です。午前中の時間を目一杯使って、上の雑木林から始めて、下の草地までくまなく歩きまわって虫網を振るいます。しかし広い森です。捕まえられなかった昆虫もたくさんいたと思います。昆虫探しの後は、更に詳しい調査の為のトラップを仕掛けます。結果が出るのに2、3日かかりますが、今日の為に講師の先生方があらかじめいくつかトラップを仕掛けておいてくれました。お昼の休憩の後は、学校に戻ってトラップに入っていた昆虫を分類しました。分類した昆虫たちは標本にするのですが、それは第2回昆虫大作戦にやります。昆虫調査はいつのも観察会とは違って、虫網の他にトラップという方法も使いました。トラップは虫を死なせてしまうのでちょっとかわいそうな気もしますが標本にすることで記録が残り、それが森を守ることにつながるのだと思います。暑い夏の日に活動を支えてくれたサポーターの皆さん、講師の先生方、菊次先生ありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


2015年7月18日(月)、綾瀬の森で自然探検コロボックルくらぶの活動がありました。今回は森の樹木で草木染め体験と、蚕の繭から糸を採ってみようという活動です。台風の影響で心配したお天気はなんとか曇りで落ち着いて、参加者、約30人、午前10時に綾瀬の森に集合しました。 どんな植物で生地を染めるかで色は決まるのですが綾瀬の森はクワの木が沢山あるので今回はクワの葉を使ってみることにしました。早速、みんなでクワの葉を集めに森の中へ..。大人は柄の長い木鋏を使って細い枝を切って行きます。一方、身軽な子供達はスイスイと木に登ってクワの葉を集めてきます。沢山集めてきたクワの葉は小さくちぎって、サポーターお母さん達が準備してくれているお鍋に入れて煮出して行きます。その間に子供たちは蚕の繭から糸をとることに..。糸の始まりを探すのがちょっと難しそうですが、その後はスルスルとつながってとれてくるので丁寧に手作りの糸巻きで巻き取って行きます。蚕の糸取りも一段落する頃に桑の葉の煮出しも終わり、煮汁を別の容器に移します。桑の葉の煮汁は茶色っぽくて、元の葉の色とは全然変わってしまっています。色留めのミョウバンをひと匙いれて出来上がりです。ほどほどに冷めたところで、生地をお鍋に入れていきます。茶色っぽい煮汁の中に入れた生地は不思議なことにきれいな黄色に染まって行きます。色の濃さなどは生地を浸す時間などで変わっていくそうです。色が定着するまで1、2日かかるのでビニール袋に入れてみんな持ち帰ることにしました。みんなが持ち帰った生地はどんな風に染まったでしょうか。我が家に持ち帰った生地は3日後に袋から取り出して水で洗って乾かしました。いつもは、自然の中で遊んだり、食べたりする活動ですが、今回の草木染めは、また新しい森の恵みを体験することができました。活動の終わりに、いつも通り「ありがとうございました!」と森にお礼を言って解散しました。そして今日もまた、活動を支えてくれたサポーターの皆さん、横山さん、他沢山の皆さん、ありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


2015年6月28日(日)、さいたま市コムナーレで環境講演会が開催され戸塚南小あすぱるエコクラブ、安行小エコクラブで共同参加して来ました。「身近な自然保護、ビオトープでつながろう」というテーマで、基調講演は塩瀬治先生による、ビオトープについての様々な解説や、ドイツでの実例などの紹介がありました。また現在、人間による社会生活の中では14分に1種類の生物種が絶滅している事、生態系を調査するよりも絶滅して行く速度の方が早くて、実際にはどれだけの生物が地上から消滅しているのかわからない事、などが報告を聞いて衝撃を受けました。その一方で、都市空間のコンクリートやアスファルトで固められた状態から、それらをはがして、元の自然環境や生態系を復元する取り組みも行われているとのお話もありました。ビオトープも、自然環境を復元する為の重要な活動で、1つ1つは小さいビオトープがつながって行くことで、広い範囲の生態系を守って行く事になるということでした。日本ではビオトープ活動についての理解は、中々深まっていないのが現状との事ですが、そんな中で、戸塚南小あすぱるエコクラブと安行小エコクラブの活動事例を通じて、子供たちの日頃の奮闘ぶりを発表しました。学校でのビオトープ活動や、戸塚斜面林での井戸掘り、戸塚南小、安行小の両方で実施されているアカガエル再生プロジェクト、など盛り沢山の内容でした。 大きく構えること無く、身近で楽しんで行っている活動が実は生態系や地域の自然環境を守るのにも深く関わっていて、ちゃんと成果を上げているという事がわかって、子供たちにとっても大きな自信につながったと思います。ちょっと難しい内容も含んだ環境講演会でしたが、塩瀬先生の話のおもしろさや、色々な方々と交流できて、最後まで楽しく参加することが出来ました。戸塚南小あすぱるエコクラブの皆さん、安行小エコクラブの皆さん、子供たちの発表を陰で支えてくれた、菊次先生、横山さん、サポーターの皆さん、ありがとうございました。

エコクラブサポーター: 岩川 記