15日の午後8時から8時30分、毎年恒例となっている「ホタルの夕べ」を開きました。参加者は400名は超える数でした。たくさんの参加ありがとうございました。
安行在住のホタル飼育名人田中さんの協力を得て、今回200匹のホタルを斜面林水路に放しました。子どもたちがホタルを手にとってその美しさに見とれている姿は、ホタルの美しさ以上に素敵です。
正直なところ、斜面林にホタルが自生することはまだまだとても無理な環境です。しかし昔、戸塚にはたくさんのホタルがいました。「夏、窓を開けるとたくさんのホタルがとんできたもんさ」というおばあちゃんの話を聞いたことがあります。井戸に電動ポンプがついたお祝いとホタルがすめるような自然豊かな環境を取り戻すことができたら…という願いこめて、ホタルの夕べを行いました。
午後7時からはホタルの夕べの準備でたくさんの子どもたちが手伝いにやってきてくれました。水苔にホタルをのせて、斜面林の水路においていきました。ご協力ありがとうございました。

自然観察会の終わりに、ホタルのための植樹を行いました。
植樹したものは、ススキ、オギ、ニホンハッカ、カラムシ、ヤブカンゾウ、スイバ、オオバウマノスズクサ、クマザサ、フキ、リュウノヒゲ、オオバギボウシ、トクサ、トラグミ、フジバカマ、ヒヨドリバナ、ワレモコウ、ミソハギ、キハダ、クサイチゴ、ツワブキの20種類です。
植樹のときにアマガエルがいました。この斜面林にはアカガエル、アマガエル、ヒキガエルと3種類のカエルがすんでいます。開けて住宅地でこんなにたくさんのカエルがいるのはとても貴重です。井戸に電動ポンプがつき毎日2時間は水がくみあげられます。カエルくんたちもさぞ喜んでいることでしょう。植樹をして、さらにたくさんの生き物がすめるようになるといいですね。ホタルの自生はまだまだ難しいでしょうが、それを目指して植樹をしました。

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下台公園斜面林の水路の井戸に電動ポンプがつきました。ちょっと見ただけでは今までと変わりません。

井戸の下のほうの石垣を見てください。ここから水が出ています。

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ここです。川口市公園課さんの工事が終わりました。この石垣の中に水の出口の配管があります。

井戸から横に出口を引き出しました。1日に約2時間ほど、水をくみ出すそうです。

 

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制水弁と名前のある小さなマンホールのフタがあります。

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井戸の奥にある、これが電動ポンプです。井戸からここまでくみ上げて、また水路に水をもどしています。

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タイマーで制御してあります。その装置は、この公園の倉庫に設置してあります。

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ところで、保護者のみなさんから「電動ポンプがつくのはいいけれど、手でこいで水が出せないのはさみしい」という声があったそうです。心配はいりません。手動も使えるようになっています。

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手でこぐと、ほら しっかりと水が出てきました。井戸周辺の水が確保されたことで、水辺の生き物が生きる条件が豊かになりました。

6月7日(土)に、竹林間伐、ホタルのための植樹、ホタル鑑賞会を予定していましたが、雨のために延期となりました。今のところ竹林間伐は14日、ホタルのための植樹、ホタル鑑賞会は15日(日)に予定を考えています。あらためてメール配信でお知らせします。