ジャコウアゲハというチョウがいます。飛び方は何ともひらひら、ひらひらと優雅に飛びます。あんな飛び方だとすぐに鳥につかまってしまわないのかな・・・と心配になるぐらいです。ジャコウアゲハはなかなか見ることはできないチョウです。しかし、ここ数年斜面林でよく見かけることができます。
ジャコウアゲハを見ることができるようになった訳は、戸塚南小学校のお客様駐車場に秘密があります。
ここに生えている植物のなかにウマノスズクサがあります。
真ん中下の方に見えるハート型の植物です。ウマノスズクサがジャコウアゲハの幼虫の食草です。ここに育つウマノスズクサは5、6年前に環境センターの生け垣に生えたいたウマノスズクサを移植したものが大きく根付きました。
5月のはじめ、このウマノスズクサにたくさんの幼虫がいました。ざっと数えても30匹ぐらいいました。幼虫は葉を食べ終わると葉を切り落としていきます。大きくなると、この葉を離れて、安全な場所でさなぎになります。ウマノスズクサには毒があります。ですからそれを食べて大きくなるジャコウアゲハも毒をもっているので鳥たちはジャコウアゲハを食べることなないそうです。どうりでジャコウアゲハが優雅に飛んでいるはずですね。
6月8日 幼虫の様子を見に来ると、ほとんど葉にはいません。それどころか、葉がほとんど切り落とされてなくなっています。幼虫はどこにいったのだろう・・・とあたりを見回すと、いました!
このすみっこで、まさにさなぎになるところです。
ジャコウアゲハの幼虫はさなぎを見かけたら、とらずにそっとしておいて、見守ってください。
また斜面林にジャコウアゲハが優雅に飛ぶ姿を見せてくれることでしょう。