下台斜面林の水路では、今年もアカガエルの産卵が始まっています。最初に産卵が確認されたのは、電動ポンプのある井戸の下の水路で、2月24日(火)でした。おそらく前日23日の夜に産卵されたと思われます。 その後、徐々に卵塊も増えて行き2月28日(土)には下の池でも卵塊を確認できました。
斜面林のアカガエルは、遡ること5年前、平成22年に戸塚南小の「アカガエル再生プロジェクト」から始まりました。その頃は、横山さんから譲って頂いたオタマジャクシを、南小の生徒さんたちが大切にカエルになるまで育てて学校ビオトープに放すという活動でした。 
そして、2年後あたりには斜面林の池に産卵しているのが発見されました。斜面林にアカガエルを放すことはしていなかったので、学校ビオトープから斜面林までアカガエルが自分で移動していったことにみんなが驚きました。 昨年は春から夏にかけて雨が少なく、水路も池も干上がりそうになりましたが、エコクラブの子供たちで孤立しているオタマジャクシを移動させたり、横山さんが井戸の手動ポンプで水を補給してくれたり、菊次先生が南小の雨水タンクの水を池に流してくれたりと、みんなで生息環境を守りぬきました。そしてついに昨年6月、川口市公園課さんの尽力で井戸に電動ポンプが設置され、毎日3~4時間、自動で水が流れるようになりました。そのおかげで斜面林と水路の周囲は見違えるほど豊かになり、今年はきっとたくさんのオタマジャクシが育っていくと思います。
欲を言えば、水路の上流にも水を流す設備があれば.、とか、もっと長い時間、あるいは夜間にポンプを動かせたらなぁ、などありますが、まずは斜面林と水路が豊かになったことに感謝したいと思います。みなさんもどうかやさしく見守って行って下さい。そうそう、屋上ビオトープも忘れないで下さいね。

エコクラブサポーター 岩川記

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