2015年8月1日(土)、夏の恒例企画、「綾瀬の森、夜の森の生き物さがし」の活動を行いました。普段は中々見ることのできない、夜の森の生き物達の姿を観察します。夜ということもあり保護者の方の同伴が必須なのですが、人気の活動で今回も100人近い参加となりました。夕方の6時に綾瀬の森に集まりました。森での活動の前に、戸塚南小の3年生の子が、昨年の夏休みにセミの羽化を観察した自由研究を発表してくれました。 今の時期、綾瀬の森でもセミの羽化の真っ最中です。発表が終わる頃には、森にも夜のとばりが下りてきて、いよいよ活動開始です。夜に活動する生き物もいれば、夜に休んでいる生き物もいます。みんなで騒ぎすぎないように気を付けてライトでそっと照らしながら観察します。暗闇のなかで樹液に集まっている甲虫や蝶、羽化したばかりの蛾もいます。 気を付けて地面をみれば、アブラゼミの幼虫が穴から出てきて樹に上っていきます。羽化のはじまりです。驚かさない様に、そーっと下から眺めてみます。ひと通り観察した後、みんなが発見した生き物たちを横山さんの解説付きでスライド上映しました。夜の闇に閉ざされた綾瀬の森は、想像していた以上に生き生きとして、昼間の森とは全く別の表情を見せてくれました。普段は中々見られない生き物たちの姿に子供達も大興奮でした。スライドに続いて、今回初公開の紙芝居、綾瀬の森をモデルにしたお話、「森も生きている」の上映です。作者は「ムクロジ物語」、「アカガエルと井戸掘り大作戦」の鈴木さんです。3作目になる今回の紙芝居もとても気持ちの良い、やさしいお話でした。紙芝居の後は、もう一度セミの羽化を観察してみる事に..。ゆっくりゆっくり時間をかけて殻を脱いで出てくるアブラゼミは透き通る様な薄緑色です。みんな固唾を飲んで見守っていました。夜も9時を過ぎ、帰りの挨拶をして参加したみなさんが帰る頃、綾瀬の森にいつもの静けさが戻りました。蝉の羽化を最後まで見届けて車まで戻ってきた時に、ジュニア自然観察員さんが、「夜の森は人間の時間じゃないんだよ」と言っていたのに妙に納得して、静かに静かに車を動かし帰路につきました。今回はプロジェクターを使って、森の中での紙芝居や、生き物達の姿のスライド上映など盛りだくさんの内容となりました。早い時間がらいろいろ準備した下さった先生方、奮闘してくれたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


2015年7月18日(月)、綾瀬の森で自然探検コロボックルくらぶの活動がありました。今回は森の樹木で草木染め体験と、蚕の繭から糸を採ってみようという活動です。台風の影響で心配したお天気はなんとか曇りで落ち着いて、参加者、約30人、午前10時に綾瀬の森に集合しました。 どんな植物で生地を染めるかで色は決まるのですが綾瀬の森はクワの木が沢山あるので今回はクワの葉を使ってみることにしました。早速、みんなでクワの葉を集めに森の中へ..。大人は柄の長い木鋏を使って細い枝を切って行きます。一方、身軽な子供達はスイスイと木に登ってクワの葉を集めてきます。沢山集めてきたクワの葉は小さくちぎって、サポーターお母さん達が準備してくれているお鍋に入れて煮出して行きます。その間に子供たちは蚕の繭から糸をとることに..。糸の始まりを探すのがちょっと難しそうですが、その後はスルスルとつながってとれてくるので丁寧に手作りの糸巻きで巻き取って行きます。蚕の糸取りも一段落する頃に桑の葉の煮出しも終わり、煮汁を別の容器に移します。桑の葉の煮汁は茶色っぽくて、元の葉の色とは全然変わってしまっています。色留めのミョウバンをひと匙いれて出来上がりです。ほどほどに冷めたところで、生地をお鍋に入れていきます。茶色っぽい煮汁の中に入れた生地は不思議なことにきれいな黄色に染まって行きます。色の濃さなどは生地を浸す時間などで変わっていくそうです。色が定着するまで1、2日かかるのでビニール袋に入れてみんな持ち帰ることにしました。みんなが持ち帰った生地はどんな風に染まったでしょうか。我が家に持ち帰った生地は3日後に袋から取り出して水で洗って乾かしました。いつもは、自然の中で遊んだり、食べたりする活動ですが、今回の草木染めは、また新しい森の恵みを体験することができました。活動の終わりに、いつも通り「ありがとうございました!」と森にお礼を言って解散しました。そして今日もまた、活動を支えてくれたサポーターの皆さん、横山さん、他沢山の皆さん、ありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


2015年5月4日(月)、綾瀬の森で自然探検コロボックルくらぶの活動がありました。今回の「綾瀬川の魚調査とヨモギ団子作り」です。潮が満ち引きの関係で午後1時からの開始となりました。のんびりとした中で始まり、始めに「綾瀬川を愛する会」の幾島さんのご挨拶です。綾瀬の森は最初は樹木や草も殆ど無い、固い土だけの場所でしたが、10年以上の月日を経て豊かな森に育ちました。その森を支えて来たのが、幾島さんと「綾瀬川を愛するる会」の方達です。幾島さんは、綾瀬の森の母なんですね。綾瀬の森の成り立ちをおさらいして、いよいよ川の調査です。横山さんがあらかじめ川に仕掛けておいてくれた網を引き上げます。網は2つ仕掛けてり、1つにはテナガエビやヌマチチブ、モクズガニがかかっていましたが、2つ目の網に大物のナマズがかかっていて、子供たちは大興奮です。横山さんが子供の頃は、蜆(しじみ)も捕れたそうです。網にかかった魚は、種類をボードに記録しました。魚調査のあとは、おやつのヨモギ団子作りです。みんなで綾瀬の森の恵みを頂きます。ヨモギは葉の裏側が白い草で、ちょっと探すとあちこちに生えています。採り過ぎないように気をつけて、先端の柔らかいところを摘んで行きます。気をつけていても結構な量になってしまいました。湯通しをして、細かく切って、すり潰して、用意した上新粉のお餅と一緒に搗いて(ついて)行くと、緑も鮮やかなヨモギ団子の出来上がりです。これに、あんこを入れたり、きな粉をからめたりして食べます。今回はきな粉をつけて頂きました。ヨモギを盛大に入れたので、ちょっと苦味もあって、子供たちは「わー、苦ーい、でもおいしいー!」などとお騒ぎでした。それでも4回もおかわりした子もいて、みんなで1つも残さず頂きました。毎年5月に行う綾瀬川の魚調査は、今年は綾瀬の森の恵みも頂く事ができました。昨年も同じ日に活動しているのですが、その時はナマズの他に、ウナギが捕れました。いつの日か、森の恵みと、川の恵みの両方に感謝できるようになれたらうれしいなぁ..。」などと、つれづれに思った1日でした。 そして今日もまた、活動を支えてくれたサポーターの皆さん綾瀬川を愛する会の皆さん、横山さん、菊次先生、他沢山の皆さん、ありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


2015年4月12日(日)、綾瀬の森で「第3回、綾瀬の森の春を食べよう」の活動がありました。
綾瀬の森の野草を摘んで、天ぷらにして食べよう、しかも野草にも詳しくなれる?。という企画です。コロボックルクラブの活動なのですが、いつもながら南小あすぱるエコクラブ、安行小学校などの子供たちや、そのお父さん、お母さんたちも参加してくれました。朝10時に綾瀬の森に集合して受付開始ですが、皆さん結構早くに来ていて10時には行列になって、サポーターさん達は大忙しです。無事受付も終わり、「綾瀬川を愛する会」の幾島さんのご挨拶、コロボックルクラブの横山さんから今日の活動についての説明を受け、活動開始です。まずみんなで森を歩いて食べられそうな野草を摘んでいき、用意したパネルに貼り付けて行きます。食べられる野草、食べられない野草は、横山さんや、サポーターの皆さんに教えてもらって分けて行きました。そんなに広くはない綾瀬の森ですが、それでも50種類以上の野草がありました。
一通り集めてメニューが出来上がったら、それを参考にして自分が食べたい野草を摘み、天ぷら担当のサポーターのお母さんの所に持って行って揚げてもらいます。といった一応の流れはあるものの、時間が過ぎれば子供たちは木に登ったり、植物観察をしたりと期待を裏切らないマイペースさを見せてくれます。 それでもサポーターのお母さん達は、摘んできた野草を丁寧に洗ってくれたり、休みなく天ぷらを揚げてくれたりと終始活躍してくれました。普段は手に採ったこともない様な野草ですが、天ぷらにして食べてみると想像以上に美味しく、春の季節を感じさせてくれました。あっという間に時間も過ぎて、お昼のチャイムが鳴る頃に、みんなで今日の活動をふりかえりました。「天ぷらは美味しかったです!」、「雑草と呼ばれる草の魅力をもっと知ってほしいです。」などなど子供たちからも色々な感想が発表されて、最後に森に「ごちそうさまでした」とお礼を言って解散しました。
終わりの挨拶で「綾瀬川を愛する会」の幾島さんが「野草は全部採らずに、残してあげて下さいね。そうすればまた芽がでて来ます。」と仰っていた言葉が、とても心に響いて、これからもこの森を大切に守って行かねば!、と気持ちを新たにした1日でありました。いつも早くに来て、最後に撤収するサポーターさんたち、横山さん、菊次先生、子供たちも、皆さんありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


2015年2月14日(土)、綾瀬の森で「木の名札付け、森のアスレチック遊び」の活動がありました。綾瀬の森の木々に名札を付けて、訪れた人にも木の名前がわかるようにしようという作戦です。
横山さん代表をつとめるコロボックルクラブの呼びかけで、南小あすぱるエコクラブ、安行小学校などの子供たちや、そのお父さん、お母さんたちも参加してくれました。 綾瀬の森での木の名札付けは、夏休みの中頃の8月にも「綾瀬川を愛する会」と中高生ボランティアの活動でも行われます。名札は間伐した竹を使い、麻ひもで木にさげるので自然に朽ちて消えて行くので、1年に2回ほど活動の中で付け替えて行きます。今回は他にも、綾瀬の森の木に手作りブランコをかけたり、落ち葉を敷いて土手滑りといったアスレチック遊び、おやつにお餅を焼いたりといった盛りだくさんの内容です。
朝10時に、綾瀬の森に集合して早速活動を始めました。まず、森の中を一周りしてみました。風が強くて寒い日でしたが、カマキリの卵、スイセンの花、樹の冬芽など、いろいろな発見がありました。寒い季節に、何も見るものは無いように思える森の中ですが、ちょっと目を凝らすとたくさんの生き物の姿を見ることができます。みんな春が来るまでなんとか寒い季節を乗り越えていこうと、その形も様々です。森を見回ったあとは名札を作って行きます。慎重に道具を使って間伐した竹で短冊を作ります。あとは自分で決めた木の名前を記して枝にかけて行くのですが、今回は木の名前と一緒に自分の名前も記すことになりました。自分の名前の記された木と友達になって見守って行こうという試みです。一仕事終えた後は、木にブランコをかけて手作りアスレチックです。土手に落ち葉を敷いて滑ったりして遊びました。風が強くて寒い日でしたが子供たちは驚くほど元気で、「子供は風の子」の言葉をそのまま見ているようです。お餅を自分で焼くのも大変で、こまめに位置を変えたり、お餅を返してあげないとすぐ焦げてしまいます。最初はおっかなびっくりだった子供たちですが、あれこれ考えながら、じきに上手に焼けるようになりました。なんでも自分で考えて試してみるというのは大切な事なんだなぁ..と感じた次第です。終わりの時間が来ても、なかなかその場を離れようとしない子供たちを見て、こんなに楽しく遊んでもらえるなら、もっと機会を作ってあげたいな~、と思いました。久しぶりに賑わった綾瀬の森は、真新しい名札も風にゆれていて、寒い中にも春の気配を感じる事もできた楽しい1日となりました。寒い中、お汁粉を作ってくれたサポーターのお母さんたち、自然の材料で色々作ってくれた井原さん、菊次先生、参加してくれた子供たちも、皆さんありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記