2015年4月12日(日)、綾瀬の森で「第3回、綾瀬の森の春を食べよう」の活動がありました。
綾瀬の森の野草を摘んで、天ぷらにして食べよう、しかも野草にも詳しくなれる?。という企画です。コロボックルクラブの活動なのですが、いつもながら南小あすぱるエコクラブ、安行小学校などの子供たちや、そのお父さん、お母さんたちも参加してくれました。朝10時に綾瀬の森に集合して受付開始ですが、皆さん結構早くに来ていて10時には行列になって、サポーターさん達は大忙しです。無事受付も終わり、「綾瀬川を愛する会」の幾島さんのご挨拶、コロボックルクラブの横山さんから今日の活動についての説明を受け、活動開始です。まずみんなで森を歩いて食べられそうな野草を摘んでいき、用意したパネルに貼り付けて行きます。食べられる野草、食べられない野草は、横山さんや、サポーターの皆さんに教えてもらって分けて行きました。そんなに広くはない綾瀬の森ですが、それでも50種類以上の野草がありました。
一通り集めてメニューが出来上がったら、それを参考にして自分が食べたい野草を摘み、天ぷら担当のサポーターのお母さんの所に持って行って揚げてもらいます。といった一応の流れはあるものの、時間が過ぎれば子供たちは木に登ったり、植物観察をしたりと期待を裏切らないマイペースさを見せてくれます。 それでもサポーターのお母さん達は、摘んできた野草を丁寧に洗ってくれたり、休みなく天ぷらを揚げてくれたりと終始活躍してくれました。普段は手に採ったこともない様な野草ですが、天ぷらにして食べてみると想像以上に美味しく、春の季節を感じさせてくれました。あっという間に時間も過ぎて、お昼のチャイムが鳴る頃に、みんなで今日の活動をふりかえりました。「天ぷらは美味しかったです!」、「雑草と呼ばれる草の魅力をもっと知ってほしいです。」などなど子供たちからも色々な感想が発表されて、最後に森に「ごちそうさまでした」とお礼を言って解散しました。
終わりの挨拶で「綾瀬川を愛する会」の幾島さんが「野草は全部採らずに、残してあげて下さいね。そうすればまた芽がでて来ます。」と仰っていた言葉が、とても心に響いて、これからもこの森を大切に守って行かねば!、と気持ちを新たにした1日でありました。いつも早くに来て、最後に撤収するサポーターさんたち、横山さん、菊次先生、子供たちも、皆さんありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


学校の授業やエコクラブで自然観察会の講師をしていただいている「横山隊長」のコロボックルくらぶが
今年度の埼玉環境大賞を受賞されました。
それを記念して、戸塚児童センターあすぱるにて「綾瀬の森とこどもたち」という写真展を開催しました。

午前中から準備を進め、
午後1時から5時まで
6年間の綾瀬の森での自然活動、
綾瀬の森が出来るまでの経緯パネル展示を見ていただいたり、
綾瀬川を愛する会代表幾島さんのミニ講演会、
製作中の「綾瀬の森の紙芝居」の試し読み、
西川先生、菊次先生視点の綾瀬の森についてのお話と
盛りだくさんの内容でした。
また、新たな企画も生まれそうな予感?!

エコクラブで活躍して、現在は中学生や高校生になった
戸塚南小卒業生も次々と顔を出してくれました。
懐かしい顔ぶれがそろい、先生方もみんなも嬉しそうなひと時でした。

今回の写真を使って、綾瀬の森の活動をまとめた本を作成する話も進んでいます。
どうぞ、お楽しみに。 (保護者サポーターT)


このたび、横山さんが代表をつとめる、「自然探検コロボックルクラブ」が、なんと埼玉県環境大賞の大賞を受賞致しました。
16回目となる平成26年度は企業、個人を合わせて59組の応募があり、18組が表彰の対象となり、さらにその中の2組(企業、個人他)が大賞に選ばれました。 3月20日(金)に埼玉県知事公邸で受賞式が催され、会を代表して横山さん以下、数名で式典に参列させていただきました。大賞受賞者は、賞状の授与も1番最初で、みんなかなり緊張しましたが実際に賞状や副賞を上田知事から受け取る、2名のジュニア自然観察員さんたちが一番緊張したと思います。2人とも立派に大役をつとめ、中学生のジュニア自然観察員さんが、参加者全員を代表して受賞の挨拶をして無事に式典を終えました。 また、他の賞を受賞された企業や団体、個人の方などの活動事例も、とても興味深いものでした。環境活動に携わっている方々の思いなどを、知ることができて、それらも合わせて大変貴重な体験をさせて頂きました。

ジュニア自然観察員さんの挨拶文を掲載しましたのでご覧ください。
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今日は、この様な、すばらしい授賞式にお呼び頂いて、すごく緊張しましたが、
自然探検コロボックルクラブを代表して出席できたことが、とても嬉しいです。
私は小さい頃から、自然や生き物がとても好きでした。
小学校4年生の時、担任の先生のご紹介で、今、コロボックルクラブの代表でいらっしゃる横山先生にお会いすることができました。
以来、週末を中心に地域の自然観察や自然保護、自然の中での遊びや料理まで、本当に色々なことを小さな子から大人までの仲間と一緒に、体験させてもらっています。
私たちが楽しみながら活動していることを、県の方々に知って頂いた上で、環境大賞というすばらしい賞に選んで頂けたことを、クラブの全員で大喜びしています。この賞を励みに、これからも自然を守る活動を頑張って行きたいと思っています。
今日は本当に、ありがとうございました。
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エコクラブサポーター: 岩川 記


暦は3月に入りました。2月の後半から下台斜面林の水路でもアカガエルの産卵が始まり下の池や井戸の上流でもちらほら卵塊が見られる様になってきました。という訳で、3月最初のあすぱる自然観察会は、「アカガエルの卵調べ」となりました。斜面林だけでなく、学校ビオトープや屋上ビオトープも確認してみます。朝10時に、児童館あすぱるの多目的室に集合しました。
活動の最初は、「アカガエルと井戸掘りプロジェクト」の紙芝居です。戸塚下台のアカガエル再生プロジェクトは5年前に始まりました。月日が流れて今ではなぜ戸塚下台でアカガエルを大切にしているのかを知らない人達も増えて来ています。「アカガエルと井戸掘りプロジェクト」の紙芝居は戸塚南小学校の生徒さん達の下台斜面林での活動の様子や、その思いが良くわかります。紙芝居のあと、いよいよ卵を調べに出発です。まずは屋上ビオトープに行きました。屋上ビオトープは3年前に当時の戸塚南小の自然探検クラブ、エコクラブの生徒さん達が作りあげました。どれくらいの卵が生まれているか数えたところ、なんと12コの卵塊が確認できました。戸塚南小の屋上ビオトープは、学校ファームともつながっているのでアカガエルが生きて行くのに適しているのでしょうか。保護したアカガエルも屋上ビオトープに放してあげました。次に地上に下りて学校ビオトープを見てみます。学校ビオトープは今年一番早く産卵が確認できた場所です。みんなで探した結果、5コの卵塊を確認できました。ちょっと少ない感じもしましたが、学校ビオトープは斜面林に近いこともあって、成長したアカガエルたちは斜面林に移動してしまう場合もあります。それでもビオトープを自分の場所として生きて行くアカガエルもいます。確認できた卵塊はビオトープを住み処にしているアカガエルたちのものなのでしょう。どうか元気に生きて行って下さいね。さて、ここまで17コの卵塊を確認できました。いよいよ斜面林の調査です。井戸に電動ポンプが設置されて以来、初めての産卵です。結果はすごいもので、井戸の上流から下の池まで合わせて75コの卵塊が確認できました。アカガエルプロジェクトが始まって以来もっとも多い数です。調査も終わり、今年も沢山の産卵を確認できてみんな喜んだのですが、自然観察指導員の横山さんから問題提起がありました。「この森の広さに対してアカガエルがちょっと多すぎるね.生態系のバランスをとる為にも、何か次の行動を考えよう。」子供たちの間でいろいろな意見が出てきました。「ヘビをつれてくる。」、「鳥の巣箱をあちこちにおいて野鳥を呼ぼう。」、「田んぼを作ろう」などなどです。下台斜面林は公園の一部なので、出来ることにも制限があって、なかなか全てを実現することは難しいかと思います。でもそんな大人の事情をすっ飛ばした、子供たちの考えには本当に圧倒されます。これからどんな形で斜面林が変わって行くのでしょうか。変えて行くのも、変えないで行くのも大人の役目です。
植物も動物も生き生きとしていて、子供たちの笑顔と歓声が響くような、そんな森になってほしいなぁと思いました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


2015年2月14日(土)、綾瀬の森で「木の名札付け、森のアスレチック遊び」の活動がありました。綾瀬の森の木々に名札を付けて、訪れた人にも木の名前がわかるようにしようという作戦です。
横山さん代表をつとめるコロボックルクラブの呼びかけで、南小あすぱるエコクラブ、安行小学校などの子供たちや、そのお父さん、お母さんたちも参加してくれました。 綾瀬の森での木の名札付けは、夏休みの中頃の8月にも「綾瀬川を愛する会」と中高生ボランティアの活動でも行われます。名札は間伐した竹を使い、麻ひもで木にさげるので自然に朽ちて消えて行くので、1年に2回ほど活動の中で付け替えて行きます。今回は他にも、綾瀬の森の木に手作りブランコをかけたり、落ち葉を敷いて土手滑りといったアスレチック遊び、おやつにお餅を焼いたりといった盛りだくさんの内容です。
朝10時に、綾瀬の森に集合して早速活動を始めました。まず、森の中を一周りしてみました。風が強くて寒い日でしたが、カマキリの卵、スイセンの花、樹の冬芽など、いろいろな発見がありました。寒い季節に、何も見るものは無いように思える森の中ですが、ちょっと目を凝らすとたくさんの生き物の姿を見ることができます。みんな春が来るまでなんとか寒い季節を乗り越えていこうと、その形も様々です。森を見回ったあとは名札を作って行きます。慎重に道具を使って間伐した竹で短冊を作ります。あとは自分で決めた木の名前を記して枝にかけて行くのですが、今回は木の名前と一緒に自分の名前も記すことになりました。自分の名前の記された木と友達になって見守って行こうという試みです。一仕事終えた後は、木にブランコをかけて手作りアスレチックです。土手に落ち葉を敷いて滑ったりして遊びました。風が強くて寒い日でしたが子供たちは驚くほど元気で、「子供は風の子」の言葉をそのまま見ているようです。お餅を自分で焼くのも大変で、こまめに位置を変えたり、お餅を返してあげないとすぐ焦げてしまいます。最初はおっかなびっくりだった子供たちですが、あれこれ考えながら、じきに上手に焼けるようになりました。なんでも自分で考えて試してみるというのは大切な事なんだなぁ..と感じた次第です。終わりの時間が来ても、なかなかその場を離れようとしない子供たちを見て、こんなに楽しく遊んでもらえるなら、もっと機会を作ってあげたいな~、と思いました。久しぶりに賑わった綾瀬の森は、真新しい名札も風にゆれていて、寒い中にも春の気配を感じる事もできた楽しい1日となりました。寒い中、お汁粉を作ってくれたサポーターのお母さんたち、自然の材料で色々作ってくれた井原さん、菊次先生、参加してくれた子供たちも、皆さんありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記