エコクラブサポーターのお母さんからメールが届きました。

「自然観察会の時に、採集したサナギが今朝、あすぱるで羽化したと杉浦さん(児童館あすぱるスタッフ)から聞いて、娘と一緒に、虫かごから、空へ羽ばたかせてきました。あすぱるの入口の植えこみで虫かごから出したのですが、まず、あすぱるへ向かって飛び、杉浦さんや娘、私たちの頭上をぐるぐると周ってから、空高く飛んで行きました。「バイバイしているみたいだね」と娘。とても素敵な体験が出来ました。

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写真も送っていただきましたので掲載させていただきました。

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みなさんご存じですか?
戸塚南小学校の校庭のジャングルジムの奥の校庭のはじに木がたくさん植わっています。
これは4年前の4年生が国連のグリーンウエイブの活動に参加して蝶の食草を植え、蝶の小径を作りました。
昨年度はこの木々が大きくなったので間伐を行い、手入れをしました。
今年度も間伐に加えて、看板等も立て直す予定です。また、あわせて戸塚南小のお客様駐車場に育っている、ジャコウアゲハの食草ウマノスズクサも保護するために柵と看板を設置する予定です。その時には、ぜひまたご参加ください。

自然観察会の終わりに、ホタルのための植樹を行いました。
植樹したものは、ススキ、オギ、ニホンハッカ、カラムシ、ヤブカンゾウ、スイバ、オオバウマノスズクサ、クマザサ、フキ、リュウノヒゲ、オオバギボウシ、トクサ、トラグミ、フジバカマ、ヒヨドリバナ、ワレモコウ、ミソハギ、キハダ、クサイチゴ、ツワブキの20種類です。
植樹のときにアマガエルがいました。この斜面林にはアカガエル、アマガエル、ヒキガエルと3種類のカエルがすんでいます。開けて住宅地でこんなにたくさんのカエルがいるのはとても貴重です。井戸に電動ポンプがつき毎日2時間は水がくみあげられます。カエルくんたちもさぞ喜んでいることでしょう。植樹をして、さらにたくさんの生き物がすめるようになるといいですね。ホタルの自生はまだまだ難しいでしょうが、それを目指して植樹をしました。

6月15日(日)は斜面林の自然観察会を行いました。講師は自然観察員の横山さんです。子どもたちには横山隊長と言ったほうがわかります。この自然観察会は年4回、児童館あすぱると協力して行っています。観察会の記録写真は児童館にも掲示されていますので、機会があったら見て下さい。
はじめに戸塚南小学校駐車場でジャコウアゲハとそのサナギを観察しました。この場所でたくさんジャコウアゲハが育ち、飛び立っています。ウマノスズクサというジャコウアゲハの食草があるからです。
続いて、池に行きアカガエルを観察しました。池からたくさんのアカガエルが大人になって上陸しています。その後は、みんな虫網をひろげて虫調べを行いました。
今回の調査は埼玉県のモニタリング調査となっています。今回は全部で32種類もの生き物を見つけることができました。爬虫類についてはカナヘビを発見しました。川の博物館にその写真をデータとして送りました。年々、斜面林の生き物は豊かになっています。井戸に電動ポンプがついたこともあり、さらに水辺の環境が確保できました。これからのどんな生き物が増えていくか、見守っていきましょう。

今回の活動はテレビ取材が入りました。16日(月)の午後9時半から11チャンネル JCN埼玉で放映されました。

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ジャコウアゲハというチョウがいます。飛び方は何ともひらひら、ひらひらと優雅に飛びます。あんな飛び方だとすぐに鳥につかまってしまわないのかな・・・と心配になるぐらいです。ジャコウアゲハはなかなか見ることはできないチョウです。しかし、ここ数年斜面林でよく見かけることができます。

 

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ジャコウアゲハを見ることができるようになった訳は、戸塚南小学校のお客様駐車場に秘密があります。

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ここに生えている植物のなかにウマノスズクサがあります。

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真ん中下の方に見えるハート型の植物です。ウマノスズクサがジャコウアゲハの幼虫の食草です。ここに育つウマノスズクサは5、6年前に環境センターの生け垣に生えたいたウマノスズクサを移植したものが大きく根付きました。

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5月のはじめ、このウマノスズクサにたくさんの幼虫がいました。ざっと数えても30匹ぐらいいました。幼虫は葉を食べ終わると葉を切り落としていきます。大きくなると、この葉を離れて、安全な場所でさなぎになります。ウマノスズクサには毒があります。ですからそれを食べて大きくなるジャコウアゲハも毒をもっているので鳥たちはジャコウアゲハを食べることなないそうです。どうりでジャコウアゲハが優雅に飛んでいるはずですね。

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6月8日 幼虫の様子を見に来ると、ほとんど葉にはいません。それどころか、葉がほとんど切り落とされてなくなっています。幼虫はどこにいったのだろう・・・とあたりを見回すと、いました!

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このすみっこで、まさにさなぎになるところです。

ジャコウアゲハの幼虫はさなぎを見かけたら、とらずにそっとしておいて、見守ってください。

また斜面林にジャコウアゲハが優雅に飛ぶ姿を見せてくれることでしょう。

5月24日(土)に綾瀬の森で「クワの実ジャムづくりと虫調べ」を行いました。自然観察員横山さんが主催するコロボックルクラブの活動に合流しました。戸塚南小学校はもちろん安行小学校からも参加がありました。

はじめにクワの実をとりました。綾瀬の森には自生したたくさんのクワの木があります。鳥によって運ばれたのでしょう。赤くなっているのは人間よりも先に、鳥たちがついばんでいます。クワの実とりの後は、ジャムづくり、植樹、虫調べの3グループに分かれて活動しました。

植樹は国連のグリーンウェイブの取組みに参加しての活動です。トネリコ、クサイチゴ、スダジイ、フジバカマ、コマツナギを植えました。フジバカマはアサギマダラという長い距離を旅するチョウの食草です。コマツナギは埼玉県では見られなくなったミヤマシジミの食草です。もう一度、ミヤマシジミをよみがえらせたいものです。

虫しらべでは12種類の生き物を見つけました。そのうちの多くはチョウでした。絶滅危惧種のコムラサキも見つけることができました。この時期はチョウが多いですね。トノサマバッタは赤ちゃんがいました。ツチイナゴも見つけました。大きなツチイナゴでしたが、越冬して、卵を産む時期です。卵を産んで、命をつないだ後、やがて死んでしまいます。

活動の終わりにはクラッカーにクワの実ジャムをつけて食べました。砂糖とレモン汁とクワの実だけで煮込んでつくりました。水は入れていません。おいしくなれ…おいしくなれ…といいながらジャムを煮こんでいきました。甘くて、ちょっとすっぱくてとってもおいしかったです。最後に、綾瀬の森に「ごちそうま」と言って、綾瀬の森を後にしました。

活動の詳細は 安行小のホームページこちらからご覧ください