4月になり、今年度最初の活動ということで、4月29日(水)斜面林のタケノコ掘りが行われました。
エコクラブではタケノコ掘りも含めて年4回、斜面林の竹林間伐を実施しています。タケノコ掘りは大体4月の終わりに行われますが、これも竹林が密集し過ぎない様にする為の活動の1つです。今年は天候が安定せずタケノコも少ないのではという前情報もあって、ちょっと不安な始まりとなりました。朝10時に戸塚南小学校のピロティに集合しましたが、さすがに人気のある活動だけあって開始前から受け付けの行列ができて、参加登録を担当していたジュニア自然観察員さん達は大忙しです。 受付も終わって、まず校長先生の挨拶です。ご挨拶頂いた佐々木校長先生は、戸塚南小の創設時に教務主任をされていた方で、今年度からは校長先生として戸塚南小学校に帰ってきて下さいました。校長先生の挨拶の後、タケノコの堀り方や、天ぷらにする時の切り方など説明を受けて、菊次先生の「タケノコ掘るぞー!」の号令とともに、皆さん斜面林に猛進して行きました。今年は低学年の親子連れ参加が多いせいか、あちこちでサポーターさん達が助っ人に活躍してくれて、中々掘り進めない方々を手伝ってくれていました。 今年はあまり期待できないかと思いましたがそれでも参加された殆どの方は、タケノコを掘り当てる事が出来たようで良かったです。掘ったタケノコは、中庭に用意されている調理台で適当な大きさに切り、七輪で焼いたり天ぷらに揚げて食べたりと、皆さん美味しく頂きました。天ぷらは今回から始めた新企画でしたが、評判も上々でした。始めから終わりまで終始立ちっぱなしで天ぷらを揚げ続けていたサポーターのお母さん達、本当にありがとうございました。最近、戸塚地区の昔の写真などを見る機会があり、その頃の下台一帯は畑と雑木林が広がっていましたが、今ではその一部だった斜面林が残るだけになってしまいました。それでもタケノコ掘りや、バッタ選手権など色々な自然の恵みをもらうことができるんだなぁと、大人も子供も、みんなで戸塚の自然を大切に守って行きたいなぁ、と徒然に思った1日でありました。そして、いつも粉骨砕身で活躍してくれるサポーターの皆さん、菊次先生、ジュニア自然観察員さんたちも、ありがとうございました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


暦は3月に入りました。2月の後半から下台斜面林の水路でもアカガエルの産卵が始まり下の池や井戸の上流でもちらほら卵塊が見られる様になってきました。という訳で、3月最初のあすぱる自然観察会は、「アカガエルの卵調べ」となりました。斜面林だけでなく、学校ビオトープや屋上ビオトープも確認してみます。朝10時に、児童館あすぱるの多目的室に集合しました。
活動の最初は、「アカガエルと井戸掘りプロジェクト」の紙芝居です。戸塚下台のアカガエル再生プロジェクトは5年前に始まりました。月日が流れて今ではなぜ戸塚下台でアカガエルを大切にしているのかを知らない人達も増えて来ています。「アカガエルと井戸掘りプロジェクト」の紙芝居は戸塚南小学校の生徒さん達の下台斜面林での活動の様子や、その思いが良くわかります。紙芝居のあと、いよいよ卵を調べに出発です。まずは屋上ビオトープに行きました。屋上ビオトープは3年前に当時の戸塚南小の自然探検クラブ、エコクラブの生徒さん達が作りあげました。どれくらいの卵が生まれているか数えたところ、なんと12コの卵塊が確認できました。戸塚南小の屋上ビオトープは、学校ファームともつながっているのでアカガエルが生きて行くのに適しているのでしょうか。保護したアカガエルも屋上ビオトープに放してあげました。次に地上に下りて学校ビオトープを見てみます。学校ビオトープは今年一番早く産卵が確認できた場所です。みんなで探した結果、5コの卵塊を確認できました。ちょっと少ない感じもしましたが、学校ビオトープは斜面林に近いこともあって、成長したアカガエルたちは斜面林に移動してしまう場合もあります。それでもビオトープを自分の場所として生きて行くアカガエルもいます。確認できた卵塊はビオトープを住み処にしているアカガエルたちのものなのでしょう。どうか元気に生きて行って下さいね。さて、ここまで17コの卵塊を確認できました。いよいよ斜面林の調査です。井戸に電動ポンプが設置されて以来、初めての産卵です。結果はすごいもので、井戸の上流から下の池まで合わせて75コの卵塊が確認できました。アカガエルプロジェクトが始まって以来もっとも多い数です。調査も終わり、今年も沢山の産卵を確認できてみんな喜んだのですが、自然観察指導員の横山さんから問題提起がありました。「この森の広さに対してアカガエルがちょっと多すぎるね.生態系のバランスをとる為にも、何か次の行動を考えよう。」子供たちの間でいろいろな意見が出てきました。「ヘビをつれてくる。」、「鳥の巣箱をあちこちにおいて野鳥を呼ぼう。」、「田んぼを作ろう」などなどです。下台斜面林は公園の一部なので、出来ることにも制限があって、なかなか全てを実現することは難しいかと思います。でもそんな大人の事情をすっ飛ばした、子供たちの考えには本当に圧倒されます。これからどんな形で斜面林が変わって行くのでしょうか。変えて行くのも、変えないで行くのも大人の役目です。
植物も動物も生き生きとしていて、子供たちの笑顔と歓声が響くような、そんな森になってほしいなぁと思いました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


下台斜面林の水路では、今年もアカガエルの産卵が始まっています。最初に産卵が確認されたのは、電動ポンプのある井戸の下の水路で、2月24日(火)でした。おそらく前日23日の夜に産卵されたと思われます。 その後、徐々に卵塊も増えて行き2月28日(土)には下の池でも卵塊を確認できました。
斜面林のアカガエルは、遡ること5年前、平成22年に戸塚南小の「アカガエル再生プロジェクト」から始まりました。その頃は、横山さんから譲って頂いたオタマジャクシを、南小の生徒さんたちが大切にカエルになるまで育てて学校ビオトープに放すという活動でした。 
そして、2年後あたりには斜面林の池に産卵しているのが発見されました。斜面林にアカガエルを放すことはしていなかったので、学校ビオトープから斜面林までアカガエルが自分で移動していったことにみんなが驚きました。 昨年は春から夏にかけて雨が少なく、水路も池も干上がりそうになりましたが、エコクラブの子供たちで孤立しているオタマジャクシを移動させたり、横山さんが井戸の手動ポンプで水を補給してくれたり、菊次先生が南小の雨水タンクの水を池に流してくれたりと、みんなで生息環境を守りぬきました。そしてついに昨年6月、川口市公園課さんの尽力で井戸に電動ポンプが設置され、毎日3~4時間、自動で水が流れるようになりました。そのおかげで斜面林と水路の周囲は見違えるほど豊かになり、今年はきっとたくさんのオタマジャクシが育っていくと思います。
欲を言えば、水路の上流にも水を流す設備があれば.、とか、もっと長い時間、あるいは夜間にポンプを動かせたらなぁ、などありますが、まずは斜面林と水路が豊かになったことに感謝したいと思います。みなさんもどうかやさしく見守って行って下さい。そうそう、屋上ビオトープも忘れないで下さいね。

エコクラブサポーター 岩川記


2015年2月7日(土)、下台斜面林の竹林間伐を行いました。 斜面林の竹林間伐は年2回ほど実施されます。
いつもは斜面林の東寄りの竹林ゾーンと呼ばれる範囲の間伐するのですが、その一方、樹木ゾーンに進出した竹には手が回らずそのままになっていました。竹は他の樹木と比べて成長が早く、背が伸びると日光を遮って樹木ゾーンの木々が弱ってしまいます。今回、2015年1回目の竹林間伐では、樹木ゾーンに進出した竹を重点的に間伐しました。
朝9時に先発隊が斜面林のあずま屋に集合しました。先発隊は、教頭先生以下、戸塚南小の先生方とサポーターの方々です。
後発隊は10時に到着するので、その間に先行して作業を進める作戦です。しかも今回は川口市公園緑地公社さんから新しい用具もお借りする事ができました。
というわけで簡単な打ち合わせの後、作業開始です。
樹木ゾーンの竹は他の木々の合間をぬう様に茂っているので中々大変です。思うように鋸(のこぎり)を入れることが出来なかったり、足場が悪かったりして滑ったりしますが、みんなで協力して作業を進めて行きました。
サポーターさん達には過去に間伐に参加された方もいて、慣れた身のこなしで着実に切り倒していくのに対して、南小の先生方は息の合った連携で、パワフルにバキバキと切り倒して行く姿が印象的でした。また女性の先生方も、男性陣に劣らず活躍して頂いて、本当にありがとうございました。10時になり、後発隊(お母さん達と、子供達)が合流して、切り倒した竹の運び出しが始まりました。枝が張っていて結構力が要るのですが、お父さん、お母さん方、そして子供達もがんばって運んで、カブトムシの飼育箱の横に集積しました。間伐作業が終わった斜面林は樹木ゾーンにもしっかり日があたり、風の通りも良くなりました。作業を終えてから、みんなあずま屋に集まって、焼きマシュマロを頂きました。
あさ、早くから参加して頂いたサポーターの皆さん、南小の先生方、がんばってくれた子供たちも、みんなありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


11月22日(土)、下台斜面林にあるカブトムシの飼育箱の手入れをしました。
以前はたくさんのカブトムシの幼虫が育っていたのですが、ある時期からパタッと
途絶えてしまいそのままになっていました。
午前10時にエコクラブの面々が斜面林に集合して作業開始です。
井原さんの指導のもと固くなった土をスコップでほぐし落ち葉を入れました。
飼育箱の蓋は木が腐らないように防腐塗料をしっかりと塗り、腐食してもろくなった前板には補強をほどこしました。
下台斜面林は今年の夏、水路に電動ポンプで水が流れる様になり、色々な生き物達があつまるようになりました。
季節が巡って、春の足音が聞こえてくるころにはアカガエルも産卵に訪れます。
来年はもっとたくさんの生き物たちの集う場所になるでしょう。
カブトムシの飼育箱もリフレッシュして、またたくさんの幼虫が育って行ってほしいですね..。

エコクラブサポーター 岩川記