6月20日(土)、戸塚南小に隣接する、下台斜面林で自然観察会が行われました。梅雨の真っ直中でしたが、お天気にも恵まれて気持ちの良い日となりました。朝10時に児童館アスパルに集合して、みんな虫網を手に持ってやるき満々です。はやる気持ちを抑えて、まずはあすぱる杉浦さんのご挨拶です。「みんな怪我の無いように..」とのお話で、子供たちも一瞬われに帰って気を引き締めます。その後、菊次先生から「身近な自然保護」というテーマの講演のお知らせがあり、横山さんから今日の観察会の説明がありました。今回は、いつもと比べて少々難しく、採った生き物がどんなものを食べているのか考えます。あまり難しすぎでも大変なので、草食、肉食、雑食に分けて記録することになりました。いつもの様に「行くぞ、おー!」のかけ声と共に出発です。学校の校舎沿いに茂っている植物を観察しながら斜面林に到着すると、子供達は種がはじけるように茂みにとんで行きます。まだ梅雨の季節なのであまり見つからないかなぁ..などと思って、子供達の後を追って行くと、予想は大きく外れてみんな喜々として虫網を振るい採った生き物を観察しています。横山さんの説明の中で、「15種類以上の生き物が記録できたらスゴイね!」。と言っていたのですがなんと44種類もの生き物を記録することができました。観察会のあとは水路に稲を植え付けました。3月のアカガエルの卵調べの時に、生態系のバランスを高める為に田んぼを作れないかという案が出ました。残念ながら公園の敷地に田んぼゾーンを作る事はできませんでしたが、水路の土に1本ずつ植えるのなら大丈夫ということで、みんなで水路に入って数本の稲の束をあちこちに植えました。元気に育って行ってほしいと思います。電動ポンプで井戸の水が定期的に水路に流れるようになって1年が経ちました。水路の周囲には様々な植物が茂って、梅雨のこの時期に44種類もの生き物を確認できる程になりました。みんなで斜面林の自然を守って行かれればと思います。そして暑い中、活躍してくれたサポーターの皆さん、横山さん、菊次先生、ジュニア自然観察員さんたちもありがとうございました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


2015年5月4日(月)、綾瀬の森で自然探検コロボックルくらぶの活動がありました。今回の「綾瀬川の魚調査とヨモギ団子作り」です。潮が満ち引きの関係で午後1時からの開始となりました。のんびりとした中で始まり、始めに「綾瀬川を愛する会」の幾島さんのご挨拶です。綾瀬の森は最初は樹木や草も殆ど無い、固い土だけの場所でしたが、10年以上の月日を経て豊かな森に育ちました。その森を支えて来たのが、幾島さんと「綾瀬川を愛するる会」の方達です。幾島さんは、綾瀬の森の母なんですね。綾瀬の森の成り立ちをおさらいして、いよいよ川の調査です。横山さんがあらかじめ川に仕掛けておいてくれた網を引き上げます。網は2つ仕掛けてり、1つにはテナガエビやヌマチチブ、モクズガニがかかっていましたが、2つ目の網に大物のナマズがかかっていて、子供たちは大興奮です。横山さんが子供の頃は、蜆(しじみ)も捕れたそうです。網にかかった魚は、種類をボードに記録しました。魚調査のあとは、おやつのヨモギ団子作りです。みんなで綾瀬の森の恵みを頂きます。ヨモギは葉の裏側が白い草で、ちょっと探すとあちこちに生えています。採り過ぎないように気をつけて、先端の柔らかいところを摘んで行きます。気をつけていても結構な量になってしまいました。湯通しをして、細かく切って、すり潰して、用意した上新粉のお餅と一緒に搗いて(ついて)行くと、緑も鮮やかなヨモギ団子の出来上がりです。これに、あんこを入れたり、きな粉をからめたりして食べます。今回はきな粉をつけて頂きました。ヨモギを盛大に入れたので、ちょっと苦味もあって、子供たちは「わー、苦ーい、でもおいしいー!」などとお騒ぎでした。それでも4回もおかわりした子もいて、みんなで1つも残さず頂きました。毎年5月に行う綾瀬川の魚調査は、今年は綾瀬の森の恵みも頂く事ができました。昨年も同じ日に活動しているのですが、その時はナマズの他に、ウナギが捕れました。いつの日か、森の恵みと、川の恵みの両方に感謝できるようになれたらうれしいなぁ..。」などと、つれづれに思った1日でした。 そして今日もまた、活動を支えてくれたサポーターの皆さん綾瀬川を愛する会の皆さん、横山さん、菊次先生、他沢山の皆さん、ありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記


4月になり、今年度最初の活動ということで、4月29日(水)斜面林のタケノコ掘りが行われました。
エコクラブではタケノコ掘りも含めて年4回、斜面林の竹林間伐を実施しています。タケノコ掘りは大体4月の終わりに行われますが、これも竹林が密集し過ぎない様にする為の活動の1つです。今年は天候が安定せずタケノコも少ないのではという前情報もあって、ちょっと不安な始まりとなりました。朝10時に戸塚南小学校のピロティに集合しましたが、さすがに人気のある活動だけあって開始前から受け付けの行列ができて、参加登録を担当していたジュニア自然観察員さん達は大忙しです。 受付も終わって、まず校長先生の挨拶です。ご挨拶頂いた佐々木校長先生は、戸塚南小の創設時に教務主任をされていた方で、今年度からは校長先生として戸塚南小学校に帰ってきて下さいました。校長先生の挨拶の後、タケノコの堀り方や、天ぷらにする時の切り方など説明を受けて、菊次先生の「タケノコ掘るぞー!」の号令とともに、皆さん斜面林に猛進して行きました。今年は低学年の親子連れ参加が多いせいか、あちこちでサポーターさん達が助っ人に活躍してくれて、中々掘り進めない方々を手伝ってくれていました。 今年はあまり期待できないかと思いましたがそれでも参加された殆どの方は、タケノコを掘り当てる事が出来たようで良かったです。掘ったタケノコは、中庭に用意されている調理台で適当な大きさに切り、七輪で焼いたり天ぷらに揚げて食べたりと、皆さん美味しく頂きました。天ぷらは今回から始めた新企画でしたが、評判も上々でした。始めから終わりまで終始立ちっぱなしで天ぷらを揚げ続けていたサポーターのお母さん達、本当にありがとうございました。最近、戸塚地区の昔の写真などを見る機会があり、その頃の下台一帯は畑と雑木林が広がっていましたが、今ではその一部だった斜面林が残るだけになってしまいました。それでもタケノコ掘りや、バッタ選手権など色々な自然の恵みをもらうことができるんだなぁと、大人も子供も、みんなで戸塚の自然を大切に守って行きたいなぁ、と徒然に思った1日でありました。そして、いつも粉骨砕身で活躍してくれるサポーターの皆さん、菊次先生、ジュニア自然観察員さんたちも、ありがとうございました。

エコクラブサポーター: 岩川 記


4月も終盤に近づいてきて、3月8日の斜面林のアカガエル卵調べの時に分けてもらった我が家の卵は元気にアカガエルに育って来ています。そろそろどこかに放してあげないと、ということで、今年は安行小学校のビオトープに放流させてもらうことにしました。菊次先生に連絡して、4月26日の日曜日に無事に15匹のアカガエルが巣立って行きました。
卵は20粒あって、今年こそは全部カエルに育てる決意で臨みました。
エサも人工餌は使わずに、「湯通ししたほうれん草」、「煮干し」、「ご飯粒」のみで前足が出る直前までは皆元気に成長していましたが、前足が出るあたりで力尽きてしまう子がでてきて、最終的に15匹の子がカエルになりました。あとで考えると、どうも後ろ足が出て、動きもしっかりしてきたあたりで、水を大幅に減らし水中と陸上を行き来できるようにしてあげれば良かったのではと思います。
これまでは前足が出てから、浮島を入れて上陸を待っていたのですが、どうも浮島では上陸できない子もいて、やはり水槽の底土をスロープ上にしてあげるのが一番良いようです。 来年こそはみんなカエルになって巣立って行ってほしいと思います。巣立って行ったアカガエルくんたちは、どうか元気に安行で大きくなって下さいね。

エコクラブサポーター: 岩川 記


2015年4月12日(日)、綾瀬の森で「第3回、綾瀬の森の春を食べよう」の活動がありました。
綾瀬の森の野草を摘んで、天ぷらにして食べよう、しかも野草にも詳しくなれる?。という企画です。コロボックルクラブの活動なのですが、いつもながら南小あすぱるエコクラブ、安行小学校などの子供たちや、そのお父さん、お母さんたちも参加してくれました。朝10時に綾瀬の森に集合して受付開始ですが、皆さん結構早くに来ていて10時には行列になって、サポーターさん達は大忙しです。無事受付も終わり、「綾瀬川を愛する会」の幾島さんのご挨拶、コロボックルクラブの横山さんから今日の活動についての説明を受け、活動開始です。まずみんなで森を歩いて食べられそうな野草を摘んでいき、用意したパネルに貼り付けて行きます。食べられる野草、食べられない野草は、横山さんや、サポーターの皆さんに教えてもらって分けて行きました。そんなに広くはない綾瀬の森ですが、それでも50種類以上の野草がありました。
一通り集めてメニューが出来上がったら、それを参考にして自分が食べたい野草を摘み、天ぷら担当のサポーターのお母さんの所に持って行って揚げてもらいます。といった一応の流れはあるものの、時間が過ぎれば子供たちは木に登ったり、植物観察をしたりと期待を裏切らないマイペースさを見せてくれます。 それでもサポーターのお母さん達は、摘んできた野草を丁寧に洗ってくれたり、休みなく天ぷらを揚げてくれたりと終始活躍してくれました。普段は手に採ったこともない様な野草ですが、天ぷらにして食べてみると想像以上に美味しく、春の季節を感じさせてくれました。あっという間に時間も過ぎて、お昼のチャイムが鳴る頃に、みんなで今日の活動をふりかえりました。「天ぷらは美味しかったです!」、「雑草と呼ばれる草の魅力をもっと知ってほしいです。」などなど子供たちからも色々な感想が発表されて、最後に森に「ごちそうさまでした」とお礼を言って解散しました。
終わりの挨拶で「綾瀬川を愛する会」の幾島さんが「野草は全部採らずに、残してあげて下さいね。そうすればまた芽がでて来ます。」と仰っていた言葉が、とても心に響いて、これからもこの森を大切に守って行かねば!、と気持ちを新たにした1日でありました。いつも早くに来て、最後に撤収するサポーターさんたち、横山さん、菊次先生、子供たちも、皆さんありがとうございました。

エコクラブサポーター 岩川記