8月16日(土)に綾瀬の森で「ツリークライミング親子体験教室」を開きました。講師は大西さんご夫妻とスタッフの皆さんです。ツリークライミング親子体験教室は下台公園の斜面林に続いて2回目となります。午前と午後2プログラムで行いました。参加は午前が3家族6人、午後が2家族6人で計12名でした。エコクラブではこれまで子どもを対象にツリークライミングを行ってきましたが「親子で体験してみたい」という声も前からありました。そこで運営費を参加者にも若干負担していただくことにしてツリークライミング親子体験教室が実現しました。
綾瀬の森に午前10時30分に集合しました。ちょうどその時、綾瀬川を愛する会代表の幾島さんが森のゴミひろいをされていたので、挨拶をお願いしました。15,6年前の河川工事でたくさんの森の木が切られてしまいました。その後、森を再生し、見守り育てて来られたのが綾瀬川を愛する会のみなさんです。今もボランティアで森の管理、維持されています。工事のときにほとんどの木が切り倒されました。その中で残った木がツリークライミングで登るエノキの木の大木です。
ツリークライミングインストラクターの大西さんからもお話がありました。日本ではジョン・ギャスライトさんがレクレーションとしてツリークライミングを紹介しました。「木と友達になってほしい」「自分の好きなペースで、自分の好きな高さで楽しみましょう。競争ではありません」「エノキの木を見てみてください。すぐれた自然体験をすると、その前と後では感じ方が違ってきます。ツリークライミングが終わったあと、エノキの木がどう違ってみえるかな」

お話を聞いた後、木に「お願いします」と挨拶をして、木の体操をしました。さらにロープの使い方、安全について学んだ後、ツリークライミングに挑戦しました。
午後は1時30分から始まり3時まで行いました。
幸い、天候には恵まれ、川からくる心地よい風をうけながら、涼しいなかでツリークライミングをすることができました。終わった後には、「ありがとう」と木にあいさつをして「大きな木に登りました」というジョンさんからの修了証をもらいました。

参加した子どもたち、お父さん、お母さんたちからの感想を紹介していきます

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4年生 とても高くてビックリして(自分で上がったのに)怖かったけど楽しかった。
1年生 木に登る前は木だったけど、降りてから見た木はざわめいていて動いていた。
母   妹のほうと一緒で木と仲良くなれたのかなぁと勝手に思っております。


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今回親子でのツリークライミングすごくいい経験ができました。帰ってからもすごく楽しかったと3人で話をしているのをみて微笑ましく思いました。いい経験をさせていただきありがとうございました。
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先日(8/16)のツリークライミングの際はどうもありがとうございました。
主人と息子で参加させて頂いたのですが、とても楽しかった様子で、帰ってからも2人でツリークライミングの話をしていて、とても良い経験をさせて頂いたと有り難く思っております。

主人と息子に感想を聞いたところ、
主人は子供の頃木の上に登って座ってみたいと思っていた夢が叶って、童心に戻ってとても楽しかったと言っていました。

息子は高くて怖かったと…、高所恐怖症だということが分かったと言っていましたが、撮って頂いた写真に写っていた自分の登った高さがあまりに低かったと思ったようで、またやってみたい。今度はもっと上に登ってみたいと言っていました。
あと教えて頂いたセーフティーのロープの結び方を一生懸命何度もやって見せてくれていました。
父子で同じ体験をしたことで、2人で会話をしていて私から見てもとても楽しそうでした。

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想像していた以上に楽しかったです。このような経験ができて、とてもラッキーだなと思いました。是非また参加したいです。
子どもは、先日のフィールドワークに引き続き、二回目の経験だったのですが、楽しかった、またやりたいと何度も言っていました。
サポーターの先生、スタッフの方々、ありがとうございました。

エコクラブサポーター岩川さんからの投稿です。
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本日は平日で自宅で仕事をしていました。
息抜きも兼ねて昼前に久しぶりに戸塚の斜面林にカメラ持参で行ってきました。
横山さんのオニヤンマ報告もあり若干期待して行きましたが残念ながら出会えませんでした。
井戸の上流にも水を供給されたおかげて水路全体が本当に生き生きとして、
今までただコンクリートの水路だった所にもわずかに底に堆積した泥に水草が生えて、
そこがまた生き物を呼んで昨年とは別世界の様な躍動感に満ちた風景になっています。

あちこち眺めていた中で、居るのは確かですが中々みられないニホントカゲが水路の岩場にいました。
まだ尾まで入れても10cm位の子供で青く光る尾がきれいでした。
川博の藤田先生にもメールしようと思っております。
あとは子供達が大喜びするカブトムシも樹液に集まっていました。
場所を明かすと翌日にはローラー作戦で採られてしまうので秘密です。
(いずれわかってしまうかもしれませんね)
蝶なども一緒に樹液に集まってさながら虫のレストラン状態で賑やかでした。
添付の写真のニホントカゲ1は拡大すると岩の中央にいます。その距離で撮影しています。
ニホントカゲ2はズームで撮影しました。

今年の斜面林は水が流れる様になったおかげで本当に楽しいですね。


ツリークライミングの講師はツリークライミング(R)ジャパンアドバンスドツリークライマー・インストラクターの大西さんご夫妻とスタッフの皆さんです。ツリークライミングも綾瀬川フィールドワーク第1回目から行っています。綾瀬川フィールドワークの前に、戸塚南小学校の「ぐんぐんドリーム」という体験学習でツリークライミングは行われていました。大西さんご夫妻は、実は戸塚南小学校の保護者でもありました。お子さんは南小第2期生、2代目環境委員会委員長でした。息子さんですが、もう大学生です。このツリークライミングにもインストラクターとして参加してくれています。戸塚南小学校の環境学習、とりわけ斜面林、竹林の授業がきっかけで、今にいたっています。綾瀬川フィールドワークは、専門家の先生はもちろん、地域の方、保護者のみなさん、たくさんの方々のご理解とご支援によって今日を迎えています。

ツリークライミングはスポーツではありません、競技でもありません。自分のペースで、まわりの景色を楽しみながら、木に登ります。ロープ1本だけを使って、自分の体重をかけるだけで、登っていきます。ですから小さい子も、お年寄りも、障害のある人の楽しめるレクレーションです。

木に登りながら、木と触れあいます。見慣れたはずの周りの景色が、全く違って見えるものです。自分の力だけで木の登り切ったときの充実感は、子どもたちの自信につながります。心が開放されて、木の上で叫び出す子どももいるものです。

木を大切にしようと頭や知識で勉強するよりも、ツリークライミングを経験することのほうが5感を通じて、身体全体で、木や森と親しめるものです。

エノキの木に登る前に、木にあいさつをして、登り終わった後は木に「ありがとう」と言ってツリークライミングは終わります。子どもたちの世界は、ツリークライミングをする前と、後ではずいぶん変わっているのではないでしょうか。


カヤックの講師は公益財団法人ハーモニーセンターの青木さんです。綾瀬川フィールドワーク1回目からずっとカヤックの先生をしていただいています。
パドルでこぐ小舟は、すべてカヌーと呼ばれていますが、使用するパドルの違いによってカヌー(カナディアンカヌー)とカヤックに別れます。カヌーは水をこぐ部分にあたるブレードが片方だけについています。カヤックは左右にブレードがついています。ですからカヤックは小さめで小回りがききます。
子どもたちは1人でカヤックに挑戦しました。カヤックは初めての子がほとんどです。ボートをこいだ経験もほとんどないでしょう。青木先生にブレードの使い方を教わります。ブレードの持ち方、水への入れ方、陸上でできるようになっても、いざ1人でカヤックに乗ってブレードを扱うのはとても緊張します。陸から大人たちが「右をこいで、右をこいで!」と声をかけても、いざ乗ってみるとあわてて右、左が混乱してしまうものです。でも、しだいに慣れてきて1人、自分の力でブレードを上手に扱えるようになります。子どもたちは、そうなると自信がつき、顔も誇らしげです。はじめてのカヤック体験、子どもたちは自信をつけて陸に上がってきます。